トイレを変えると、暮らしが変わる

上質なトイレがつくる、日々のくつろぎ空間

リゾートホテルのような上質なトイレは、忙しい日々のなかでのくつろぎ空間 

施主
生田匡憲(まさのり)さま(41歳)
  沙織(さおり)さま(38歳) 
設計・施工
黒澤工務店さま

埼玉県にお住まいの生田さんご一家は、夫妻と6歳の女の子、1歳の男の子という4人家族。自宅から車で約10分の場所で歯科医院を営み、お二人とも歯科医師として勤務しています。
外観に木の格子を施した上質な佇まいのお宅は、一歩中に足を踏み入れると、まるでアジアのリゾートを訪れたようなラグジュアリーな空間です。

以前にお住まいだったマンションから3年前に新築の一軒家へ住み替え、家で過ごす時間が豊かになったようです。とりわけトイレ空間にはこだわりたかったと語るご主人。色は「黒」と決めていました。子育てと仕事を両立するなかで、お手入れが楽であることを第一に希望された奥さまの意見を叶えたスペースとなりました。

光、風、水を取り入れた、自然を感じる家

30代半ばから家を建てたいという人生設計をしていたものの、なかなか条件やタイミングがそろわず、いざ計画を進める段階になるまでかなり長い時間がかかったとご主人は話します。

中古を含め、物件を探したり、大手の建築会社に設計の案を出してもらったりしましたが、よいと思うものに出合えず月日が流れていました。そんなある日、工務店のモデルハウスに立ち寄った際に、他にはない格調高いデザインと統一感のある空間づくりに一目惚れし、その展示を丸々写すような設計と建築を依頼しました。いちばんの決め手は、家のテイストが無国籍風で、開放感のある海外のリゾートのような空間だったというところでした。

エントランスホールから扉を抜けると、キッチンとリビングダイニングがシームレスにつながる吹き抜けの大空間が広がります。
空を望む大きな窓と天井まで届くウッドパネルの意匠壁、フロアにはゆったりとしたソファーが置かれ、ホテルのような上品な落ち着きをもたらしています。

居住空間からフラットにつながった広いテラスは、一部に木を張った天井があり、シンクやBBQグリルが置かれ、天候問わず過ごせるアウトドアダイニングに。もう一方にはご主人の希望でウォーターガーデンが設けられました。光や風、水を上手く取り入れたデザインは、自然を五感で味わえる心地よさにあふれています。
基調となるトーンは、木と石のナチュラルな温もり。そのなかにモダンアートやミッドセンチュリーテイストの時計がスパイスのように配置されています。

設計からインテリア、植栽まで全てを工務店にトータルで任せることで、「理想どおりの家になった」と満足するご主人。
奥さまは「建築のときにはイメージが湧かなかったけれど、でき上がってみると想像以上でした」と。
壁に掛かっているアートなど、自分たちでは選ばないからこそ新鮮なサプライズもあったとお二人は声を合わせます。

家で過ごす時間が豊かに

3年前に住み始め、生活スタイルのすべてが変わりました。
「一軒家になって、まず子供が騒いだりすることが気にならなくなりました」

以前は休日には外出することも多かったようですが、下のお子さんも生まれ、家で過ごす時間が長くなりました。上のお嬢さんは走り回る広さが十分にあって、家で遊ぶことが大好きだと喜んでいるそうです。特にコロナ禍を経て、「この2年で、家でまったりとできるのが幸せだと実感しました」と奥さまは笑顔に。

旅行が好きで温泉に行くのが休日の楽しみだった奥さまは、コロナ禍でなかなか行けなくなったと言いますが、「家のお風呂がすごくいいなぁと思います」と。大柄なご主人がゆったり入れるようにと、いちばん大きなサイズの湯船を選んでいたことも功を奏し、お子さんと一緒に楽しんでいるようです。

一方、家の前に停められた大型の車やスポーティな自転車のテイストから、休日のアクティブな趣味が想像できるご主人。お子さんが生まれる前はゴルフによく出掛けていましたが、いまは家族と一緒の「家時間」を大切にしています。お風呂には1日に2回入るという話から、住み心地のよさが伝わってきます。

手入れのよさを優先し、グレードの高い素材を

リビングの床は石をイメージしたグレートーンのタイルが敷かれ、同じ素材で形の違うタイルがバスルームとトイレに続きます。
床のニュアンスを統一することでシックな雰囲気がフロア全体を通して保たれ、高い天井や間接照明がホテルのようなバス・トイレエリアを演出しています。照明計画を含めた空間としての提案や設計は工務店が担当、設備のセレクトはリサーチから下見までお二人で行なって決定しました。

実は約10年程前の歯科医院の建築の際、部屋の内装にはかなりこだわったものの、トイレは業者任せにしてしまい思いのほか「普通のトイレ空間」になってしまったという残念な思いがご主人にはありました。今回は、その経験を生かし、トイレをひとつの部屋として個性のあるものにしたいと思ったそうです。


水回りのエリアに関しては、機能面でとにかく手入れが楽なようにという奥さまの希望が第一に優先され、その要望が叶うグレードの高い素材を選択。

洗練された空間を求めてご主人が希望した「黒いトイレ」は、数社のカタログを比較してLIXIL「サティスGタイプ」のノーブルブラックが選ばれました。
ネットやカタログで最新の家電やギア選びをするのが、趣味に近いほど好きだと言うご主人のお眼鏡に適った理由は「盛り込まれた機能の種類の多さ」だったそうです。

溜水面に泡を張ることで水跳ねを防ぎ、飛沫汚れを少なくする泡クッション機能や、汚れにくい材質、拭き掃除のしやすいデザインなど、「キレイ」を保つ工夫に長けたトイレ。

奥さまは実際に使ってみて「掃除はそんなにマメではないほうですが、いい状態をいつもキープできていると思います」と暮らしの快適さを語ります。

リビングの延長のようなくつろぎのトイレ空間

トイレの壁面の一部に使ったLIXILの「エコカラットプラス」はご主人が採用を希望。工務店が床材のニュアンスにリンクするストーン調の柄を提案しました。脱臭と調湿機能があるこの素材を使っていることで、トイレがリビングの延長のような清潔感のある空間に感じられます。
1歳前後のお子さんがお母さんの姿を捜して泣き続ける「後追い」の時期に、扉を開けたままでも気にならないから助かるという話もありました。

トイレ空間への奥さまからのもう一つのリクエストは「収納をとにかく多く」ということ。設置した可動棚にはLIXILのダークウッドの面材を使用して、上質な雰囲気を徹底させました。

そんな居心地のよいトイレを奥さまは、「子育て中なので、まだ落ち着く場所とは言えないのですが、たまに子供がいないときには、無駄に長く居てしまうこともあります。広くてゆっくりできるのがいいですね」と穏やかな表情になります。
「こだわりのトイレ」が叶ったご主人は、「頭の整理をする場所です」と即答。日々の忙しさのなかでも、ふと立ち止まってくつろげる時間をつくってくれるトイレ空間の重要性が伝わってきます。
全体像から細部に至るまでプロの意見を聞き、半年ほどかけてじっくり相談をさせてもらい完成。「リゾートホテルのような上質で非日常の雰囲気」が気に入り「こうしたいと依頼した家ですから、居るだけで気分が上がりますね。気持ちよく生活できています」と声に力が入りました。

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ご採用いただいた商品

サティスG ノーブルブラック
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エコカラットプラス ストーングレース 
<エコカラットプラス ストーングレースの詳細はこちらから>